競争の戦略の中でいう新規参入の脅威の検討要素として、仕入れ先変更のコストがあります。
これは、その業界の顧客が、仕入れ先を変更するのにコストが大きいかどうかが、参入のしやすさ・しにくさに影響を与えるというものです。
例えば、工場が仕入れ先を変更する際には、次のようなコスト(犠牲)がかかったりします。
- 設計変更のコスト
- 契約変更のコスト
- 加工方法の変更のコスト
- 社内体制の変更のコスト
- 運送のコスト
- 他
このようなコストが大きいと、他のメリットがあったとしても顧客企業は仕入れ先を変更することに二の足を踏みます。
このような業界では既存業者がすでに顧客を押さえてしまっているので、後から新規参入をしても顧客の獲得が難しいものです。
したがって、この業界への参入は難しく、参入障壁も高くなります。