戦略的なコストの考え方

大抵の会計の本には、利益を出すためにはコストを下げろと書いてあります。

会計の本に限らず、「コスト削減!」という言葉はよく聞きますよね。

それくらい一般的に言われることです。

しかし、戦略的に考えた場合、コスト削減は絶対かというと必ずしもそんなことはありません。

コスト削減は、戦略ではなく戦術的なものだと私は思います。

戦略的に考えれば、コストを敢えて上昇させ、その上で利益も向上する、という考え方もあり得ます。

例えば、製造業が材料の単価を上昇させる(変動費の上昇)。

材料の単価を上昇させることで、良い材料を仕入れ、良い製品へとシフトし、販売単価を上げたり、販売数量を上げたりする。

そうすることで、粗利も上がり、最終的な利益も上昇する・・・そういう考え方もありです。

例えば、最新型の工作機械を導入する(固定費の上昇)。

最新型の工作機械で高い精度の製品を作れるようになり、差別化でき・・・(中略)・・・最終的な利益も上がる。競争力も上がる。

そんな考え方もあっていいのです。

いえ、むしろ、そういう考え方の方が戦略的といえるかもしれません。

なお、コストを上げる選択肢も考慮し検討した上で、敢えてコスト削減を選ぶのも戦略的です。

このような考慮・検討をせずにただ「コスト削減!」とのみ叫ぶのは戦術的で、「危機に対応する経営」だと思います。

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