企業の中のお金の流れを表した「企業方程式」というものがあります。
これは、5つの文字を使った方程式です。
- P ・・・ 1個当たりの販売価格
- Q ・・・ 販売個数
- V ・・・ 1個当たりの変動費
- F ・・・ 固定費
- G ・・・利益
企業方程式は、これらの5つの文字を用いて、以下のようにあらわされます。
P×Q = V×Q + F + G
この方程式は、下の図のようになっている売上高(P×Q)、変動費(V×Q)、固定費F、利益Gの関係を表したものです。

企業方程式は、”方程式”ですので、式変形して目的に応じた活用をすることができます。
①価格決定に
P = ( V×Q + F + G ) ÷ Q
利益Gを得るためには、価格をいくらに設定すればよいかを表します。
あるいは、いくらまで値下げに応じてよいか、という判断に使うこともできます。
②数量決定に
(式変形過程)
P×Q = V×Q + F + G
P×Q - V×Q = F + G
( P - V )×Q = F + G
Q = ( F + G ) ÷ ( P ー V )
利益Gを得るための販売数量の決定に活用できます。
③仕入れ単価の決定に
V = ・・・
の形に変形してみましょう。
④経費の決定に
F = ・・・
の形に変形してみましょう
⑤利益を求めるのに
G = ・・・
の形に変形してみましょう。
このように、企業方程式を活用することは、数学的な判断(=科学的な判断)による経営を実現することにつながります。