片側1車線と生産性

車を運転していると、片側1車線の道路で前方をトロトロと走る車に遭遇します。

そういう車に遭遇したら、追い越し禁止の区間であれば追い越すこともできず、その車のゆっくりのペースに合わせて後ろをついていくことになります。

このような状況では、さらに後ろから車が来れば、どんどん車が増えて詰まってきます。

そんなとき、いつも頭の中で思い出すものがあります。

TOC(「制約理論」Theory Of Constraints)です。

これは、工場などで製品をいくつかの工程を経て作る場合、その中で最も処理速度の遅い工程(「ボトルネック工程」と言います)の速度が、その工場の速度を決めてしまうというものです。

他の工程が頑張って加工をしていると、ボトルネック工程に仕掛品が溜まってきます。

他の工程でたくさんつくれても、ボトルネック工程は処理が間に合いませんからね。

仕掛品が溜まると、工場内の場所を取り、作業をしにくくなり、さらに生産性が低下します。

仕掛品が溜まらないようにするためには、他の工程での処理をボトルネック工程の速度に合わせてゆっくりとする必要があります。

作業をする人は手持ぶさたになってしまい、なんだかサボっているようなバツの悪い感じがしますが、その方がいいのです。

この、工場のボトルネック工程で起きる状況は、ちょうど片道一車線の道路で前方をゆっくりの車が走っている状況と一緒です。

後ろにどんなにたくさん急ぎの車が並んでいても、先頭のゆっくりの車の速度を超えることはできないのです。

いわば、後続の車の速度は先頭の車両に「制約」されているのです。

全体の速度を上げるためには、先頭の車が早く走る必要があります。

工場で製品を生産する場合に置き換えるなら、「最も処理速度の遅い工程」を改善し処理速度を上げる必要があります。

その改善の方法には、機械の能力を上げる、機械を増やす、人員を増やす、など様々です。

ECRSのフレームワークなどを使って改善をするのも良いかもしれません。

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