こんにちは!
社長のビジョン実現のパートナー、中小企業の社外CFOの佐野敏幸(@snmcjp)です!
今回は、改善ツールのIEについて。
改善は、まずは現状を知ることから
作業を改善するには、
- 無駄な作業はないか?
- 無駄な作業を省けないか?
- もっと良い方法はないか?
- もっと効率の良い手の動かし方はないか?
- もっと効率よく生産できる配置はないか?
- etc…
といったことを考えます。
改善とは、善く改めること。
現在の状態より善くすることです。
そのため、改善をするためには、まずは現状を知る必要があります。
現状を知るのにIEが役立つ
現状を知るために役立つツールとして、IE(Industrial Engineering、生産工学)があります。
IEは、アメリカで発生・発展した手法で、現状の分析を合理的に行うものです。
IEは大きく、方法研究と作業測定の2つの柱からなります。
方法研究は、工程分析と動作研究よりなります。
作業測定は、稼働分析と時間研究よりなります。
IEの体系は膨大なものですが、その中でもよく使うものは「IE7つ道具」として知られています。
IE7つ道具をキチンとマスターして使うことができれば、改善への大きな一歩を踏み出すことが可能になります。
現状がわかったらムダをなくそう
IEで分析をすると、現状の作業がどうなっているのかわかります。
IEによって明らかになった作業には、きっとムダがあることもわかるでしょう。
一般的には、会社の業務のうち、「価値を生み出す作業」は10~15%程度と言われます。
びっくりするほど低いです。
逆に言えば、価値を生まない作業(ムダ)が85~90%程度あるということです。
ムダが見つかっても落ち込む必要はありません。
ムダがあるということは、そこに大きなチャンスがあるということです。
改善をしてそのムダをなくせば、生産性が大きく向上します。
ムダを無くすにはアイデア発想法も効果的
ムダを無くすためには、そのためのアイデアを出さなければなりません。
従業員みんなで考えれば、きっと良い案が浮かぶはずです。
改善のアイデアを出すときには、「アイデア発想法」も効果があります。
通常、「何かアイデア出してよ」と言われてもなかなか出ないのが人間というものです。
アイデア発想法で頭の体操をすることで、様々な改善案のアイデアが飛び出します。
Let’s 改善!
改善をするための流れとして、
- IEでの現状分析
- ムダの洗い出し
- 改善のアイデア出し
- 実行
- ・・・PDCAへ
というのは基本です。
なにはともあれ、改善をするためにはまずは現状の把握から。
どんな職場にも改善のタネは埋もれています。
あなたの職場でも、きっと改善のタネが埋もれていますよ。