ビジネスモデル・キャンバスと「能力・行動・環境」

ビジネスモデル・キャンバスと「能力・行動・環境」

前回の記事でビジネスモデル・キャンバスについて取り上げました(⇒ビジネスモデル・キャンバスでビジネスの仕組みの全体像を捉える)。

さて、ビジネスモデル・キャンバスとは別のフレームワークで「能力・行動・環境」があります。

今回は、ビジネスモデル・キャンバスと「能力・行動・環境」について思っていることを。

ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデルキャンバス

ビジネスモデル・キャンバスは、ビジネスモデルを9つの要素に分け、一枚のシートでその全体像を把握できるものでした。

ちなみに、シートの9つのマスは、以下のようなものです。

  • CS(Customer Segments 顧客セグメント)
  • VP(Value Propositions 価値提案)
  • CH(Channels チャネル)
  • CR(Customer Relationships 顧客との関係)
  • R$(Revenue Streams 収益の流れ)
  • KR(Key Resources 資源)
  • KA(Key Activities 主要な活動)
  • KP(Key Partners キーパートナー)
  • C$(Cost Structure コスト構造)

 

「能力・行動・環境」

何か課題がある時には、その課題を解決し理想に近づくための条件を考えます。

その時に使えるフレームワークが「能力・行動・環境」のフレームワークです。

課題を解決し、理想に近づくために、「必要な能力を身につける」のか、「とりあえず行動してみる」のか、「出来るような環境を整える」のか、と考えていきます。

能力

一般的に、「能力を身につける」には、多大なエネルギー、時間などを要します。

例えば、製造業で特殊な加工技術をできるようにする、といったことです。

特殊な加工技術をできるようにするためには、必要な加工機械を導入したり、技術者が訓練をしたり、工夫をしたり、実験をしたり・・・といったさまざまなことを行い、蓄積や学習をしていく必要があります。

その結果、目的とする加工技術が会得できる場合もあれば、結局できないまま諦めることもあるでしょう。

「能力」を身につけることは、大変なエネルギー、労力を要することなのです。

行動

とりあえず、うまくいくかどうかわからないけど、やってみる、という選択肢もあります。

製造業の場合であれば、加工技術もないのに無理して生産しても、品質・コスト・納期などの面で問題をきたし、クレームに結び付き、信用を落としてしまうようなリスクもあります。

とりあえずやってみるのは、上手くいく可能性は低いことが多いものです。

環境

3つののアプローチとして、それができるような環境を自分の周りに整備する、という方法があります。

例えば、特殊な加工をしたい製造業の企業であれば、その加工を既に身につけて行っている企業に外注をする、というような方法が該当します。

環境による方法は、他の2つの方法(能力・行動)に比べて簡単で、リスクも低いという特徴があります。

また、時間も節約できますね。

ビジネスモデルキャンバスと「能力・行動・環境」の関係

さて、そんな「能力・行動・環境」の考え方ですが、ビジネスモデル・キャンバスとの要素と密接な関連があるように感じています

能力=KR

ビジネスモデルキャンバスKR

能力を身につけることは、その能力を自身の資源として獲得することに他なりません。

その点で、「能力」によるアプローチは、「KR(キー・リソース)」を獲得することに該当します。

 

行動=KA

ビジネスモデルキャンバスKA

KAは、キー・アクティビティ、主要な活動です。

活動とは、行動ということでもあります。

したがって、行動はKAに該当します。

 

環境=KP

ビジネスモデルキャンバスKP

環境を整えることは、課題の解決を可能とする環境を自分の周りに構築することでした。

そして、その環境とは、協力企業・パートナーとの連携という意味でもあります。

その点で、環境はKP(キー・パートナー)に該当します。

 

まとめ

課題を解決するための考え方として「能力・行動・環境」のフレームワークがありました。

ビジネスモデル・キャンバスを検討する際には、これら3つの考え方と、ビジネスモデル・キャンバスの要素の関係を意識すると良いでしょう。

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