現在、コンサルティングのスタイルを変えるべく、自分にとって新しい取り組みを始めています。
新しい取り組みって、ワクワクすると同時に、不安もありますよね。
新しい取り組みをするために、今まで持っていたものを破壊する、なんて場合もあります。
例えば、企業経営だったら、今まで価格競争をしていた企業が、非価格競争に切り替えるような場合もそうだと思います。
きっと、価格競争をしていたのには、それなりの理由があるはずです。
自分が提示した価格よりも他社がもっと安く提示するのでお客さんは他社を選ぶ、仕方ないので、自分も負けじともっと値下げする。
すると、他社も負けじと値下げして・・・と、どんどん消耗戦になっていきます。
この場合、「低価格」がお客さまに選ばれる理由でした。
ここから、非価格競争に切り替えることは、「低価格」という、これまでお客さまに選んでいただいた理由を捨てることになります。
そこから新しい価値を創造していくことになります。
このような取り組みには、今までやってきたものを失う不安と、新たなものを創造できるかどうかわからないという不安があります。
二重の不安ですね。
先日参加したセミナーで、経営コンサルタントの和仁先生がこういった不安を「今ある建物を壊して、新しい建物を建てるのに似ている」と言っていました。
曰く、建物を壊すことでサラ地になると今までそこにあったはずのものがないという不安がある、そして、そこに新しい建物を本当に建てることができるかどうかわからない不安がある、のだそうです。
多くの企業が例えば低価格競争で消耗戦に巻き込まれてしまうのも、このような二重の不安から、現在やっている「低価格競争」から抜けられないという面もあるのかな、と思います。
自分の前に新しい道を切り開くには、こういった不安に耐えなければなりません。