こんにちは!
社長のビジョン実現のパートナー、中小企業の社外CFOの佐野敏幸(@snmcjp)です!
自動運転のジレンマが話題になってますね。
5年くらい前に日本で一世を風靡したサンデル教授が「ハーバード白熱講義」でが取り上げていた「トロッコ問題」の発展版です。
トロッコ問題
トロッコ問題はtogetterにまとめが出てます。
道徳的ジレンマの思考実験『トロッコ問題』 ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?から抜粋すると、以下のような問題です。
【問1】あるトロッコの制御が不能になった.前方の線路には5人の人がおり,このままではトロッコに轢き殺されてしまう.このとき自分は線路の分岐器のすぐ側にいた.しかしトロッコの進路を切り替えると切り換え先の線路にいる1人が轢き殺される.pic.twitter.com/oGx51nKAen【問題】あなたはトロッコの進路を切り替えますか? ここではトロッコの進路を切り替える以外のことはできないこととする.
【問2】あるトロッコの制御が不能になった.前方の線路には5人の人がおり,このままではトロッコに轢き殺されてしまう.このとき自分は線路の上にある橋にいて,横に太った人がいる.太った人を橋から突き落とすと太った人が轢かれ,5人は助かる. pic.twitter.com/PAJfA5DuQS【問題】あなたは太った人を突き落としますか? ここでは5人を助けるために太った人を突き落す以外のことはできないこととする.
【トロッコ問題】問1と問2の答えに正解はないが,それぞれの答えの相違の理由(相違がない場合も)について考察せよ.
こうした問題は、 道徳的にとても悩ましい問題です。
何が正しくて、何が正しくないのか。
正解は存在しないのでしょう。
そんなトロッコ問題ですが、意思決定を迫られるのは「傍観者であるあなた」という設定になっています。
自動運転に当てはめると
では、自動運転については、こうした問題はどうなのか?
Science誌に研究が載ったそうです。
詳しくはリンク先をお読みください。
自分を犠牲にしてたくさんの命を守れるか…?自動運転車の倫理ジレンマが調査で露呈

事故に遭った際に人命被害を最小限にするように自動運転車をプログラムするのはいいことか? ——イエス
それで乗っている人が犠牲になっても? ——イエス
では、そのような自動運転車にあなたは乗りたいか? ——ノー
倫理的には正しいと思うことがあっても、自分自身がその当事者(犠牲者)になるは誰だっていやです。
「傍観者のあなた」としての回答はできても、自分が傍観者でなくなってしまう状況は考えたくありません。
この問題、とても悩ましい問題ですね。
まとめ
自動運転には意外な倫理的問題がありました。
今後、社会はこのような倫理的問題をどのようにして自動運転を実用化していくのか、気になります。