こんにちは!
社長のビジョン実現のパートナー、中小企業の社外CFOの佐野敏幸(@snmcjp)です!
今回は業績悪化の負のスパイラルに陥らないための方法についてです。
業績悪化企業の多くは負のスパイラル
最近感じるのですが、経営状態が悪化していく企業の特徴として、以下のようなパターンが多くあるようです。

近年だと、リーマンショックの影響で業績が悪化した企業が多かったようです。

業績が悪化したので、回復のための手を打たなければなりません。

業績回復のために、売上アップを図ります。

上から「売上を上げろ!」と言われたって、そうそう簡単には売上は増えません。手っ取り早いのが、他社より安くすることですね。安ければ量は売れます。

社員が値下げしてたくさん売ったおかげで売上は上がったようです。

そりゃそうです。値下げで利幅が減ってますからね。

さらに追い詰められてしまったようです・・・

業績回復のために、さらに売上アップを図ります。

・・・(以下値下げと業績悪化の繰り返し)
少々大袈裟に書いていますが、多かれ少なかれこういったことが原因で業績がどんどん悪化していく企業は意外に多いように感じます。
値下げはその場しのぎにしかならない
上の例のように、業績悪化時に戦略のない値下げを行うことはその場しのぎにしかなりません。
結局は、さらに業績を悪化させる負のスパイラルを呼び込んでしまいます。
では、どうしたらよいのか?
そこには、戦略が必要です。
普段から戦略を考える時間を持とう
とはいえ、業績が悪化したときに慌てて対策を打とうとしても、戦略的な対策を行うことは困難です。
いわば、「緊急のこと」に振り回されている状態です。
そうではなく、業績が悪化する前の普段の時、順風満帆の時から「緊急じゃないが重要なこと」を考える時間を定期的に確保しておくことが大切です。
いわゆる「クオリティ・タイム」です。
毎月3時間だけでもいいので、このような時間を確保しておいて、「緊急じゃないが重要なこと」を考えます。
「緊急ではないが重要なこと」のために、敢えて普段から意識的に時間を確保しておくことが大きな力を発揮します。
この時間で、戦略を練っておくことができます。
なお、意識的に時間を確保しなければ「緊急じゃないが重要なこと」は半永久的に後回しにされます。
そして、危機が到来したときに右往左往してしまい、その場しのぎの手しか打てなくなってしまいます。
逆に、ちゃんと定期的に時間を確保して「緊急じゃないが重要なこと」を考えている社長の会社はそもそも危機に陥りにくくなります。
そういう企業は戦略的な経営ができますからね。
成り行き経営の企業とは一味違う強い企業へと成長していきます。
まとめ
どんな企業でも、経営環境の変化などから業績が一時的に悪化することはあります。
そんな時に、業績悪化の負のスパイラルに入らないようにするためには、普段から「緊急ではないが重要なこと」を考える時間を確保しておくことが効果的です。