オープンブックマネジメントという手法、考え方があります。
これは、経営数字を従業員と共有することで、従業員のモチベーションが上がり、結果的に業績が向上するというものです。
経営者と従業員では関心のある数字が違う
決算書から引っ張ってきた以下の数字について考えてみましょう。
- 売上
- 変動費
- 粗利
- 固定費(人件費、その他)
- 利益
経営者に「どの数字に興味がありますか?」と聞きます。
間違いなく「利益」と答えます。
従業員に「どの数字に興味がありますか?」と聞きます。
間違いなく「人件費」と答えます。
当然ですよね?
このように、経営者と従業員では関心のある数字が違います。
それでは、どうしたら会社の経営は上手くいくでしょうか?
それぞれが関心のある数字を向上させる方針が業績を向上させる
例えば、会社の業績を上げるため「利益」を追求する計画だったらどうでしょうか?
それだけでは従業員はモチベーションが上がりませんよね。
会社の利益が上がっても、従業員自身に還元されなければ、従業員はモチベーションがあがりません。
それどころか、下手をすると「社長ばかりが儲けやがって、俺たちは駒かよ」と謀反を招くかもしれません。
ベストなのは、会社の利益も上がって、従業員の収入も上がる、そんな計画です。
そのような計画なら、従業員は頑張って業績を上げれば収入が上がるのでモチベーションも上がります。
まさに「全社が一丸となって」会社の業績向上に向けて力を合わせることができます。