つい先ほど、こんな感じのニュースが流れていました。
某百貨店で、毎月1万円を12カ月かけて合計12万円積み立てると、13万円の買い物ができるキャンペーンをしています。
これを聞いて、「上手いなぁ」と思いました。
13万円の買い物を12万円でできるということは、7.7%割引の値段で購入できるということです。
「7.7%割引になります」
というのと、
「12万円積み立てると13万円分のお買い物に使えます」
というのとで、どうでしょうか?
同じことですが、伝わる価値がなんとなく違いますよね。
後者の言い方の方が、お得感があるように感じます(少なくとも私は)。
同じことでも言い方でイメージが変わる
このように、同じことでも説明の仕方で印象が変わる場合があります。
例えば、手術の成功率の説明とかでも、
「90%の確率で成功して生きられます。」
というのと、
「10%の確率で失敗して死にます。」
と言うのでは、同じことですが、言葉から受けるイメージはなんとなく違いますよね。
言う順番でもイメージが変わります。
「あの蕎麦屋は味は絶品だが、店主の態度が悪い」
というのと、
「あの蕎麦屋は店主の態度は悪いが、味は絶品だ」
というのでは、やはりイメージが違います。
例の百貨店の場合、さらなるメリットが
さて、冒頭で書いた、ニュースで聞いた百貨店の件ですが、言葉の選択によるお得感の演出以外にもメリットがあります。
まず、その積み立てたお金は、12か月間はその百貨店が預かることになるので、百貨店にとっては財務状態が良くなります(財務の安全性が増します)。
さらに、その積み立てたお金は、その百貨店でしか使えません。
つまり、そのお金は、売上へと姿を変えることが確実な預り金になります。
たしかに、7.7%の割引をすることになりますが、それでもこうしたメリットを考えると百貨店経営にとってはメリットが大きいと思われます。
などといったことを、ニュースを聞いて考えてました。